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「ピアノ音楽の秘かな愉しみ」第一回演奏会

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    小さなちいさな演奏会「第一回・ピアノ音楽の秘かな愉しみ」開催の日も、 もう残り3週間を切りました。 初めての試みなのでドキドキ/ワクワクしていますが、 よくよく考えてみると本当にドキドキしているのは 僕ではなく若いピアニストの2人でしょう。





    そもそもこの演奏会を開催するキッカケは、新人ピアニストさんたちの演奏を気軽に聴いていただける場がもっとあっても良いのでは!という、長年温めてきたささやかな想いからでした。世界的に有名なピアニストの方でも、なかなかチケットやCD新録が売れない世の中。無名の若いピアニストさんたちは一体どうすれば良いのでしょうか?という、かなり青臭いけれど僕なりの小さな答えのつもりです。





    一昨日、彼らのアトリエと称するピアノ練習室にて、当日配布予定CD-Rの出張レコーディングを済ませて参りました。このアトリエの母屋、昨年の初夏火事に遭ってしまい、 その無惨な焼け跡は未だ放置されたまま・・・。

    この母屋の焼け跡を「上から木材とか落っこって来て、怪我をしても責任とらないからね〜アハハハ」という大家さんの暖かいエールを背中に受けながら、
    大きな機材を抱え瓦礫の中をすすむわが録音部隊は文字通りプチ命がけ(?)
    こんな経験はなかなか出来ないものです(笑)

    四方は文字通り瓦礫、このアトリエだけが不思議と奇麗に焼け残ったラッキーは何なのだろうと思いながら練習室の扉を開いたら、そこには二台の古いピアノが狭い部屋に肩を寄せ合うように置いてありました。






    1台は1920年代に製造されたKNABEのグランドピアノ(写真)。 これは松原氏の尊敬するゴドウスキがブランズウィック録音で使用したタイプとほぼ同じものだそうです。心なしか黒鍵が長く、その分白鍵が短いように感じられました。打鍵は浅く、音は意外にも艶やか且つきらびやか。





    もう1台はなんと1870年製造Grotorian-Steinweg(元祖スタインウェイ)のアップライト(写真)。 これはクララ・シューマンが晩年使っていたピアノと同じ工場で作られたそうで、1905年にはるばる日本へ渡ってきたもの。 一見割れているのかと思うような象牙の分割鍵盤で、 さすがに調整不能な感じですが触ってみるとラグタイムピアノのようなひなびた良い音がします。 (昨年ここを訪れたピアニストのYves Henri氏がこのピアノを試奏して「まだこのピアノには魂が残っているね!」とおっしゃられたそうです。)この二台の長老級ピアノが生き延びる為に、 まるでここだけが火災から逃れられたのかも 、脱ロマン派を目指す僕でもつい想像を逞しくしてしまいました。




    録音の段になると飛行機は飛ぶは、鵺は啼くは(?)、大家は高笑いをするはで、 防音スタジオのクオリティとはほど遠いものですが、 この二台の古びたピアノの特性を生かした味わいのある選曲をしたつもりです。

    プラス2曲は、残念ながら健康状態により今回出演を見送らせていただいた一條女史のシューベルトを併録。彼女の普段のキャラとは裏腹に(?)、誠実で貞淑な演奏が聞込んでいくうちにジワジワと魅力的な録音。使用されたのはベーゼンドルファーのグランド。(彼女は自宅でもベーゼンなのですが、このピアノの音色の方がちょっと普段より派手目な印象でした。)



    そんなこんなで手作り感満載のおみやげ風CD-Rではございますが、その分他ではあまり聴く機会の少ない珍しい選曲をしたつもりです。ご来場の皆様(先着35名様までですが・・・)にご用意いたしておりますので、少しでも愉しんでいただければ幸甚です。




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