割れたレコードの話
僕は本来レコードを割らない人間なのですが、縦に収納していたら大事な大事なピカ盤のレコードに大きなひび(クラック)が入ってしまいました。縦収納とはなんと愚かな・・・・
12インチ盤の約半分なので片面約二分ほどが再生不能。
しかも運悪く両面で1曲なので、約四分ほどが全然かからない。
あきらめきれず、すーっと大事に寝かせておいたのですが、遂に修復に着手したのです。
音溝にかからないところに接着剤を少なめにつけて圧着するように固定。
これでなんとか再生できるものの、そのスクラッチノイズは絶大。
コレをPROTOOLSのプラグインで除去と思っていたのですが、
はっきりした大きなノイズであるので比較的簡単なもののどうしても手作業には精度が劣り音質が犠牲になるのが我慢ならない。
あーあ、これは手作業か・・・と、ウンザリしながらも、毎日少しずつ波形とにらめっこ。
78rpmなので一分間に当然78回プラスアルファの除去ポイントです。
掛ける事の約四分なので約320カ所※以上ってところでしょうか。
※追記:ファイル数を調べたところ、460箇所でした(泣)
これが何処から何処までの範囲を除去するかで聴こえ方が違ってくるので、
波形の流れが自然にきこえるベストポイントを探しながら作業すること約3日間。
昨日、ようやくRebirthしました!!
んー、われながら麗しい・・・(涙)。
しかし、これをキッカケに割れたレコードたちが復活の刻を待ちわびながら、
続々と行列を作りはじめました。
ああ、レコードの下僕である私。
おかげで肩と首をやられ現在湿布臭い僕なのでした。
ってことで、今日はレコード磨きをお休み中です。
- 2009.07.17 Friday
- レコードつれづれ
- 11:50
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- by sakuraphon